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視力が悪いと、スポーツをするときに支障が生じます。コンタクトレンズやメガネで視力を矯正できますが、運動するとなると危険が生じてしまうことも。そこでおすすめなのが、ICLです。今回の記事では、ICLの特徴やメリットをおさらいしつつ、「術後いつまで運動を控えた方がいい?」「ICLが向いていないスポーツはある?」といった疑問にお答えしていきます。
ICLに興味がある方はもちろん、視力回復とスポーツを楽しむことの双方を実現したい方は必見です!
■ICLとは?特徴やメリットなどをおさらい

まずはICLについておさらいしておきましょう。
ICLとは、眼内に小さなレンズを移植する治療法です。レンズを眼内に入れることで、近視や遠視、乱視などの矯正を図ります。レーシックでは対象外となる、強度近視の方でもICLなら適用可能です。
ICL手術後は視力回復が見込めるため、コンタクトレンズやメガネを装用しなくても裸眼でクリアな視界が手に入るでしょう。
・ICLはメンテナンスなどの手間がかからない
一度眼内に移植したレンズは、トラブルがない限り定期的なメンテナンスやレンズ交換の必要がありません。コンタクトレンズのように、日々レンズをつけ外したり洗浄したり…といった手間がかからないのも魅力です。
ICLは眼内レンズを入れても眼の中に異物感を覚えにくいですが、万が一眼に違和感が発生しても、レンズを取り出したら元の状態に戻せます。
このような特徴から、ICLはスポーツをする人にも大きなメリットがあるといえるでしょう。
・スポーツ時におけるICLとメガネやコンタクトレンズの違い
メガネをかけて運動すると、どうしても衝撃や振動でズレてしまううえ、落下すれば破損の危険があります。さらに汗でメガネが曇ってしまい、視界が悪くなることも。
コンタクトレンズの装用で、ズレや曇ってしまう事態を改善できます。しかし、身体の接触があるスポーツをすれば、衝撃でズレたり外れたりする可能性はあるのです。また、水泳やマリンスポーツの場合は、水中で外れないようにゴーグルを着用しなければなりません。
コンタクトレンズは、外れて落下してしまうと見つけ出すのにも一苦労です。
ICLの場合、スポーツをしていてもメガネやコンタクトレンズで起こりがちなリスクの心配がありません。裸眼のまま思いっきりスポーツを楽しめますよ。
■ICL手術後にスポーツするには?疑問をQ&Aで解決!

つづいて、ICL手術後にスポーツを楽しみたい方が抱きがちな疑問を解決しておきましょう。よくある疑問にQ&Aでお答えしていきます。
Q.術後はいつからスポーツできる?
A.はじめに、術後1週間は、運動を控えましょう。切開した傷口が治りきっておらず、汗や雑菌などが入ってしまう恐れがあります。
ウォーキングやジョギングなど、軽い運動は術後1週間を過ぎてから可能です。
球技や水泳といった激しいスポーツは、1ヶ月後が目安となります。
ただし、術後の経過には個人差があるので、具体的にいつからスポーツできるかは医師に相談してください。
Q.ICLがスポーツする人にもおすすめなのはなぜ?
A.前述しましたが、ICLは眼内に入れたレンズの破損や落下、曇って前が見にくいといった心配がありません。加えて、汗や砂が入っても痛くなりにくい特徴もあるため、快適に運動できるでしょう。実際に、多くのプロスポーツ選手もICLを受けています。
水中でもレンズが外れることがないので、スキューバダイビングやシュノーケリングなどのマリンスポーツも思いっきり楽しめますよ。
Q.ICLが不向きなスポーツはある?
A.ICLが不向きなスポーツは、ボクシングなど頭部に強い衝撃を受けやすい格闘技。眼に物理的なダメージを受けやすいためです。
ただし、衝撃の程度によっては手術方法を工夫する余地があります。適応検査の際に、医師に相談してみましょう。
Q.ICL手術後のスポーツで起こり得るリスクは?
A.スポーツ中の眼に強い衝撃を受けてしまうと、ごくまれに眼内のレンズがズレてしまうことがあります。レンズの位置を元に戻すには、再手術が必要です。
また、筋トレのように重いものを持って眼圧がかかると、傷口が開いてしまうトラブルが懸念されます。
ただし、基本的にICLのレンズは破損などの心配はないでしょう。
■ICL手術後の生活で気をつけるポイント

ここからは、スポーツ以外でICL手術後の生活で注意したいポイントを解説していきます。
以下のポイントは一般的な内容となっているので、具体的な時期や注意事項は医師に確認してくださいね。
・眼に負担をかけない
ICL手術直後は、眼に負担をかけないように細心の注意を払いましょう。術後4週間は、保護メガネを着用するのがおすすめです。保護メガネを着用すれば、眼をさわってしまう、眼にゴミや細菌が入ってしまう、といったリスクを回避できます。
また、デスクワークや長時間のテレビ視聴も眼に負担がかかってしまうので、手術当日は控えてください。就寝時はうつ伏せの姿勢は避け、仰向けで寝るようにしましょう。
・処方された点眼や薬を正しく使用する
ICLの手術をすると、点眼や内服薬が処方されます。これらの薬は、傷の治りを促し、眼の清潔を保つ大切なもの。出先でも忘れずに、正しく使用しましょう。
点眼を使用する期間の目安は、およそ1~3ヵ月。順調に経過が進めば点眼の必要がなくなります。
・入浴やメイクは眼を避けて
まだ傷口がふさがっていない時期は、感染を起こしやすい状態。感染症などのトラブルを防ぐためにも、シャワーやメイクなどは眼の周りを避ける必要があります。しばらくは、眼に水や化粧品が入らないように気をつけましょう。
首から下のシャワーは手術翌日からOKとしているクリニックが多いようです。ただし、洗顔は術後4日程度できません。顔をきれいにするには、濡れたタオルで拭くようにしましょう。その際も、眼の周りは避けてください。
眼の周り以外のメイクは、およそ1週間後以降から可能です。
ここで紹介した日数はあくまで目安なので、医師の指示を仰ぎましょう。
・車の運転は医師に相談してから
ICL手術直後は車やバイクの運転をやめた方がいいです。術後は視力が安定せずぼやけてしまう可能性があります。
特に、注意したいのが夜間の運転。ICL手術後は、暗い場所で光を見るとチカチカしたり、以前よりまぶしく感じたりといった症状が起こるケースがあります。この症状は「ハロー・グレア」と呼ばれており、術後1週間は気になって運転に集中できないでしょう。
視力の不安定やハロー・グレアの症状によって、運転の際の危険となりかねません。自己判断ではなく、医師に相談してから運転を再開しましょう。
・術後の定期検診も忘れずに
ICL手術後は、経過を見るため頻繁に通院する必要があります。クリニックにもよりますが、術後翌日、1週間後、1ヵ月などしばらく通うことになるでしょう。
眼の状態をきちんと医師に確認してもらうためにも、忘れずに定期検診を受けてください。
■ICLはスポーツを楽しみたい人にぴったり!
ICLは、裸眼でクリアな視界が手に入るだけでなく、落下や破損のリスクがありません。術後しばらく運動を控えなければなりませんが、視力が安定すれば激しい運動やマリンスポーツにも全力で打ち込めるでしょう。
「ICLに興味があるけれど、どこの眼科がいいか分からない」という方は、渋谷眼科クリニックの受診を検討してみてください。当院ではICLに力を入れているだけでなく、さまざまな検査機器を導入し、患者様一人ひとりに最適な治療を行っています。ぜひ一度、ご相談ください。