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ICLの流れを確認!手術当日は?術後の過ごし方は?便利なグッズもご紹介

ICLに興味はあるけれど、術後の制限が多くて大変そう…というイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。確かにトラブルを防ぐために気を付けなければならない点はありますが、あらかじめ術後の注意点を把握し、便利なグッズを準備しておけば、不便さへの対策が可能です。
今回は、ICLの全体的な流れや手術当日の流れ、術後の注意点などをまとめるとともに、手術後の生活が快適になるグッズも紹介しています。ICLを検討中の方はぜひチェックしてくださいね。
■ICLの全体的な流れをおさらい

まずは、ICLの全体的な流れをおさらいしておきましょう。
・適応検査を受ける
最初に、ICLが適応できるかどうかの検査を行います。ICLはレーシック以上に適応範囲が広い治療法ですが、白内障や緑内障などの方、眼内にレンズを入れるスペースを確保できない方はICLを行えません。そのため、ICLが可能かをチェックする必要があるのです。
適応検査は無料で受けられるクリニックが多いので、「ICLが気になるけど悩んでいる」という方でも気軽に足を運べるでしょう。当院でも無料で適応検査を実施中です。
・術前検査を受ける
ICLの適応が確認できたら、次は術前検査に進みます。術前検査では、視力や乱視の度数の測定、眼の硬さを計測する眼圧検査、角膜の形を測る角膜形状解析など、細かい部分まで精査。最適なレンズを選定し、患者さんに合った手術プランになるよう、入念に検査します。
クリニックによっては、日をおいて度数などに変化がないかチェック。非常に重要な検査です。
より正確な検査を行うため、検査前はコンタクトを使用できません。コンタクトの中止期間の目安は、術前検査日の2週間前から。詳しくは担当の医師に確認してください。
・ICLの手術を受ける
検査が済んだら、いよいよ手術です。手術当日の詳しい流れについては、後述しますのでご確認ください。
なお、手術の3日前から感染予防のため、抗炎症剤と抗菌剤の点眼を始めます。忘れずにさしましょう。
・術後検査を受ける
手術後は、1~2時間ほどクリニック内で眼を休ませます。その後、眼の状態をチェックする術後検査や診察を受け、問題なければ終了です。点眼薬や内服薬が処方されるため、受け取ってください。
また、術後は生活するうえでさまざまな制限があります。注意事項も確認しておきましょう。
・定期健診を受ける
手術後は眼の状態を確認するため、定期的に健診を受けます。術後すぐは、翌日・翌々日・1週間後…と頻繁に受けなければなりません。しかしその後は、1ヵ月後・3ヵ月後・半年後・1年後と徐々に期間が空いてきます。
■ICL手術当日!どんな流れで進む?

続いて、ICLの手術当日の流れを見ていきましょう。実際に手術を受ける時間は、両眼でおよそ20~30分です。
・2種類の点眼をする
手術前に、2種類の点眼をさして準備していきます。1つは瞳孔を拡大する点眼、もう1つは局所麻酔の点眼です。
・眼球を切開する
麻酔が効いてきたら、眼内レンズを挿入するために角膜の輪郭部分を切開します。切開の大きさは、3mm程度。ごく小さいため、手術後に縫合する必要はありません。
・眼内レンズを挿入し固定する
切開した部分から眼内レンズを挿入します。挿入する場所は虹彩と水晶体の間で、そこに眼内レンズを固定。最後に瞳孔を収縮させる点眼をさし、手術終了です。
■ICL手術後の過ごし方

ICL手術を受けたからといって、直後からよく見えるようになるわけではありません。また、小さいといえど、眼の中を切開しているので、感染や異物の混入が起きないように細心の注意を払う必要があります。では具体的に術後はどのように過ごせばいいのでしょうか。
ここからは、ICL手術後の注意点をまとめました。
・保護メガネを着用する
保護メガネとは、その名のとおり眼を保護してくれるメガネです。ICL手術後は保護メガネを装着しましょう。うっかり眼を触ってしまったり、ゴミが入ってしまったりといったトラブルから眼を守ってくれます。保護メガネは起きているときだけでなく、就寝中も装着してください。
ここで、「いつまで保護メガネをすればいいの?」という疑問が出てくるのではないでしょうか。保護メガネを着用する推奨期間は、術後4週間ほど。就寝時は約1週間保護メガネの装着をおすすめします。
・シャワーは肩下から
ICL手術後は、眼に水が入らないようにしなければなりません。手術当日からシャワーは可能ですが、眼に水がかからないように肩下のみに留めましょう。
ちなみに、洗顔やシャンプーができるのは術後4日以降です。それまでは、濡らしたタオルで眼のまわり以外を拭いてください。
・眼のまわりのメイクは慎重に
アイメイクやベースメイク以外は、手術翌日から可能です。ただし、眼に異物が入らないように注意しましょう。
アイメイクやベースメイクができるのは、術後1週間以降。まつ毛エクステやまつ毛パーマは1ヵ月経過してからになります。
・運転は医師への相談が必須
自己判断で車の運転を再開するのはタブーです。ICLの手術直後は、視力が安定せずにぼやける、光をいつも以上に眩しく感じてしまうといった症状が懸念されます。車を運転するには、危険な状態といえるでしょう。もちろん、手術当日も運転して帰宅できません。
車の運転は、翌日の健診で眼の状態をチェックしてもらい、医師に相談してから再開してください。
・コンタクトレンズの使用は術後1ヵ月経ってから
カラーコンタクトレンズや黒目をふちどるコンタクトレンズの装用は、術後1ヵ月後からOKです。1ヵ月後健診で問題がないか確認してから装用するようにしましょう。
・定期健診を必ず受ける
前述しましたが、ICL手術後には頻繁に健診を受ける必要があります。術後すぐは頻繁にクリニックに足を運ばなければならないので、面倒に感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、眼の状態をしっかり確認するためにも定期健診は重要です。忘れずに受けてくださいね。
■ICL手術後に便利なグッズ

お伝えしたように、ICL手術後はいろいろな制限があります。普段どおりの生活が送れないことで、正直、不便やストレスを感じてしまうことも。
そこで、生活の不便さの解消につながるグッズを紹介します。グッズをうまく取り入れ、ストレス軽減を目指しましょう!
・ドライシャンプー
シャンプーができるのは、術後4日経ってからとお伝えしました。その間、まったく髪の毛を洗わずにいると不快に感じてしまうかもしれません。
そんな問題におすすめなのが、ドライシャンプーです。ドライシャンプーはお湯で洗い流さなくても、頭皮の汚れや皮脂を落としてくれます。まさに、普段どおりのシャンプーができないときにぴったり!
ドライシャンプーには、スプレータイプ、ミストタイプ、シートタイプとさまざまな種類があります。なかでも、「髪の毛を洗った!」というさっぱり感を得るには、ムースタイプやシートタイプがおすすめ。
ただし、使用する際は眼にシャンプー剤が入らないように注意してくださいね。
・化粧落としシート・洗顔シート
術後はしばらく洗顔ができません。濡らしたタオルで顔を拭く方法もありますが、専用のシートで顔を拭くのも1つの方法です。
化粧落としシートにはクレンジング剤が含まれており、シートで拭くだけで簡単に化粧を落とせます。洗顔シートは顔の古い角質や汚れを拭き取れるアイテムです。
どちらも手軽に使えるのが魅力ですが、ゴシゴシ拭かないように気を付けましょう。摩擦が起こると、肌への負担となります。眼のまわりを避け、優しく拭き取るとこを心がけてくださいね。
・眉ティント
眉ティントとは、眉毛のメイクをするときに使うグッズです。パウダーやリキッドとは違い、直接地肌に色素を沈着させることで、眉毛のメイクをキープします。水や汗に強く、一度使用すると3~7日ほどは消えません。
使い方も確認しておきましょう。はじめに、筆で眉毛の形に液をたっぷりと塗ります。液をしっかり乾かし、固まったら剥がしてください。そうすると、眉毛部分の地肌に色が着くのです。手術前に眉ティントを施しておけば、手術後に眉毛を書く必要がありませんよ。
■ICLの流れや術後の過ごし方を頭に入れておこう
コンタクトレンズやメガネがなくても、裸眼でくっきり見えるようになるICL。とても魅力的ですが、術後は眼にトラブルが起きないよう細心の注意を払わなければなりません。今回紹介したICLの流れや術後の過ごし方、便利なグッズを把握しておけば、ストレスの軽減につながるはずです。
渋谷眼科クリニックでは、ICLに力を入れています。先進機器による手術だけでなく、術後もしっかりとフォローする体制を整えているのも特徴です。ICLによる視力矯正をお考えの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。