ICLのレンズは何年持つの?安全・有効なレンズを入れてクリアな視界を!

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視力の悪い方にとって、裸眼のような状態で過ごせるICL(眼内コンタクトレンズ)はとても魅力的ですよね。ただ、ICLに興味があっても、安全面や費用面が気になって躊躇してはいないでしょうか。また、治療を決意しても、「レンズは何年持つの…?」と疑問に思うこともあるでしょう。治療を何度も重ねなければならない状況は避けたいものですよね。そこで今回は、ICLのレンズの寿命について、ICLの治療内容とともにお伝えしていきます。

ICLとは一体どんな治療?

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「眼内コンタクトレンズ」とも呼ばれるICL。眼球にレンズを挿入する治療だということはイメージできる方も多いのではないでしょうか。
一方で、レーシックと同じような治療内容だと思っている方もいらっしゃるのでは?漠然と「失敗したら怖い…」と感じている方のためにも、以下で治療の特徴やメリット・デメリットについて触れていきましょう。

ICL治療の特徴

ICLとは、「眼内コンタクトレンズ」の意味です。
ICLの治療の流れを説明しましょう。まずは麻酔を点眼にて行い、角膜の一部に3mmほどの微小の切開箇所を作ります。その切開箇所からレンズを入り込ませ、虹彩と水晶体の間に設置するのです。点眼麻酔も行うため、基本的には痛い思いはしなくても済むでしょう。

ICLのメリット

ICLには多くのメリットがあります。詳しく紹介していきましょう。

手入れや入れ替えが不要

通常のコンタクトのように、洗浄したり付け替えをしなくても済み、面倒な手入れはいりません。

角膜を削らない

レーシックは角膜の表面を開き、レーザーで治療を行いますが、ICLはほんの少し開けるだけ。角膜の厚みが減る心配もありません。

ドライアイになりにくい

切開する範囲が小さいため、ドライアイなどのトラブルが起きにくいとされています。

さまざまな視力状態に対応可能

レーシックでは治療が不可能だった強度の近視や、遠視や乱視といった状態でも対応可能です。

レンズの取り出しも可能

見え方の変化や目の病気に罹患した場合には取り出して、再度入れることも可能です。

手術は短時間

手術はほんの数十分で終了し、入院の必要もありません。デスクワークの方は、術後2日目から仕事に復帰が可能です。

以上のメリットをご覧いただくと、目の悩みを抱えている方にとって、ICLはとても有効な治療だとおわかりいただけると思います。

ICLのデメリット

多くのメリットがあるICLですが、デメリットを挙げるとすれば費用面についてではないでしょうか。クリニックによって価格差がありますが、都内の場合は両目で45万円~67万円ほどが相場となっています。レーシックは20万円~50万円ほどで治療できるので、比較するとICLの費用は高めです。
ここで、渋谷眼科クリニックの費用もご案内しておきましょう。

・両眼-5.00D未満…385,000円(税込)
※乱視用レンズの場合…485,000円(税込)
・両眼-5.00D以上…440,000円(税込)
※乱視用レンズの場合…540,000円(税込)

このように、渋谷眼科クリニックでは、都内にある病院のICLの費用相場よりも安く設定しています。
ICLの治療費用は保険適応外です。そのため、決して安い治療とはいえません。しかし、ICLは医療費控除の対象にもなる治療。確定申告をすることで、支払った税金などの還付が受けられます。

ICLに使うレンズの種類や素材は?

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ICLは眼球にレンズを入れ込む方法ですが、通常のコンタクトレンズのように種類は豊富なのでしょうか。また、安全面を考えると、素材に関しても知っておきたい点だと思います。現在、日本国内で使用されているレンズの種類と素材について、詳しく見ていきましょう。

レンズの種類

ICLは世界各国で実績が挙げられている治療方法です。そのため、新しいレンズの種類も度々開発されています。ここでは、国内で発売されている3種類のレンズについて紹介していきましょう。

EVO+Visian ICL

アメリカのSTAAR社製のレンズで、日本国内に限らず世界的にも多く使用されています。強度の近視や乱視にも対応可能です。

プレミアム眼内コンタクトレンズ

世界20カ国以上で有効性が実証されているイギリスのEyeOL社製のレンズです。このメーカー最大の特徴は、世界で初めて老眼にも対応できるレンズを作成したこと。遠視の方にも使えるレンズや、レンズサイズの豊富さも強みです。

アイクリルレンズ

スイスのWEYEZER社製のレンズです。3つの中では最も新しく開発されたレンズで、日本国内でも発売されています。

レンズの素材

レンズの素材は、前述した各メーカーの製品によって異なりますが、研究を重ねたうえで世に出たレンズばかりです。以下も参考にしながら、医師と相談し対応できるレンズについて決めていくとよいでしょう。

コラマー(Collamer)

日本国内で最も早く発売されたSTAAR社のレンズです。コラマーは、コラーゲンを含んだ素材で柔らかさが特徴です。無色透明で、有害な紫外線をカットしてくれる有効性もあります。

ハイブリッド・ハイドロフィリックアクリル

EyeOL社とWEYEZER社のレンズで、水分量を多く含んでいるのが強みです。アクリルに水分量を増やしたハイブリッド素材を盛り込んでいるため、タンパク質などが付きにくい利点があります。

レンズの寿命は?

結論から言えば、ICLのレンズに寿命はありません。素材に関係なく、ICLのレンズは耐久性があり、衝撃を受けても破損する可能性はないでしょう。ICLを受けているスポーツ選手もいるのです。
レンズには、タンパク質をはじめとする汚れが付着しにくい加工をしています。したがって、レンズを交換したりメンテナンスをしたりする必要がなく、半永久的に使用可能なのです。

レンズの交換が必要になる場合もある

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「半永久的に使用可能」と説明したICLのレンズですが、以下のような状態が起きた場合は、レンズを取り出して交換をしなければなりません。

視力が変化したとき

ICLは一度手術を行えば、回復した視力の状態が維持できる治療です。近視に戻ってしまう可能性は低いと言われています。しかし、目の状態をはじめ体調の変化、何らかの病気の発症が原因で近視が進んでしまうこともゼロではありません。その場合は、眼内のレンズを取り替える必要性があります。
また、加齢により老眼が進んできた際も見え方に不自由が生じるため、老眼対応のレンズに変更する場合があるのです。

白内障など目の病気になったとき

万が一、目の疾患である「白内障」や「緑内障」を発症したときは、治療の必要があります。
治療を円滑に進めるため、ICLを受けている場合はレンズを取り外さなければなりません。
ただし、レーシックを受けていたとしたら、このような目の病気にうまく対応できない場合もあります。将来的なリスクも考慮すると、ICLは非常におすすめの治療法だと言えるでしょう。

ICLは耐久性や安全性に優れたレンズを使用!

視力回復法の中でも、ICLはメリットが豊富。その一因がレンズの耐久性です。破損や劣化が起きにくく、基本的には交換の必要がありません。手術はわずかな切開で済み、素材面でも身体への負担が少なく安心です。
一度入れたら半永久的に使用できるのも魅力。たとえ目の病気になったとしても、取り出して適切な治療を受けることが可能です。
渋谷眼科クリニックでは、ICLに関する疑問や不安だけではなく、目に関するさまざまな相談に応じます。お気軽にお申しつけください。

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