ICLってどんな治療?メリット・デメリットや費用相場も

出典:photoAC

「視力が悪いことは仕方がないこと」とあきらめている人はいませんか?「不便だけれど、長年付き合ってきたことだから諦めている」、「コンタクトやメガネをすれば見えるから…」。そんなみなさんに知ってほしいのが、「ICL(眼内コンタクトレンズ)」という治療法です。今回は、快適に「見える生活」を楽しめるICLについてくわしく解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

■ICL(眼内コンタクトレンズ)とは

まずは、ICLがどんな治療なのかみていきましょう。

・ICLはどんな治療法なの?

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ICL(眼内コンタクトレンズ)は、眼の中に小さなコンタクトレンズを移植して、近視や遠視、乱視を矯正する治療法。これにより、視力回復が叶います。
眼の内側にレンズが入るため、外れたり、異物感があったりする心配もありません。裸眼と同じような快適さが手に入ります。
このICLは、【Implantable Contact Lens】を略したもの。眼内に埋め込めるコンタクトレンズ、といった意味になるので、【眼内コンタクトレンズ】とも呼ばれています。
1986年に開発されてから、世界70か国以上で承認。日本でも1997年に初の導入を果たし、2010年2月に厚生労働省の認可を受けている治療です。高い安全性と効果の有効性が認められていますよ。

・レーシックとどっちがいい?ICLとの違い

視力矯正といえば、レーシックを思い浮かべる人も多いでしょう。

先ほど紹介したように、ICLは眼の中に直接レンズを挿入する治療。それに対し、レーシックは眼の角膜を削ってレーザー照射することで視力調整を行う治療となります。

ICLと比べると、レーシックは視力の安定性や見え方に若干の変化が生じる場合があります。

ICLで入れたレンズは取り外すこともできますが、レーシックでは手術の際に角膜の形を変えるため、元にもどすことはできません。

角膜を削ることなく治療可能なICLは、今注目されている新しい治療なんです。

・ICL施術の流れは?

それでは、実際にどのような流れで治療が行われるのでしょう。当院で施術する際の流れを簡単にご紹介します。

①まずはレンズの選定 

レンズの選定を行うため、施術前に診察を行います。それぞれの方にあったレンズを選定し、決まったら注文します。レンズが当院に届いたら、手術日を決めていきます。

➁手術

予約した手術日に来院し、手術を行います。

【手術の流れ】

1.最初に点眼タイプの麻酔をしてから、角膜を3mm程度切開します。

2.切開したところからレンズを挿入します。

3.眼の虹彩と水晶体の間にレンズをはめ、固定したら完了です。

ICLの治療は数十分あれば完了します。日帰りでの施術も可能。術後に抜歯をする必要もなく、切開した部分は自然に治癒します。

➂術後は、定期検診を受けていただき、見え方の確認や、トラブルや感染症などが起きていないかをみていきます。

このように患者さんにとって負担も少ないICL。「思っていたよりも気軽に受けられそう!」と思った方も多いのではないでしょうか。

■ICLのメリットとデメリットが知りたい!

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ICLには具体的にどんなメリットがあるのでしょう。また、デメリットもあるのでしょうか。

・ICLのメリット

まずはメリットをみていきましょう。

・視力の戻りが少ない

同じ視力矯正治療であるレーシックの場合、術後数年で視力が前の状態に戻ってしまうリスクもあります。ICLの場合は、もとの視力に関わらず視力の戻りが少ない点がメリットのひとつ。術後何年か経過しても、治療直後の状態と同じ見え方をキープできます。

・日々のお手入れが不要

ICLは、コンタクトレンズなどのように日々お手入れする必要がありません。定期的な検診を受ける必要はありますが、裸眼と同じように生活できるのでストレスから解放されます。

・レンズを取り出せる

ICLではレンズを取り出すことができます。そのため、状況にあわせて術前の状態に戻せます。前項でもふれましたが、レーシックは角膜を削る手術となるため、術後に違和感や不調が発生した際、術前の状態に戻すことが難しくなります。一度削ってしまった角膜を厚くすることができないのです。しかし、ICLなら術後に不具合が生じても、術前の状態に戻すことが可能。

・ドライアイの原因になりにくい

施術の際、切開する部分が小さいので、施術が原因となるドライアイのリスクがとても低くなります。

・レンズのバリエーションも豊富

強度の近視、遠視など、患者さんの状況にあわせたレンズを選択できます。最近では老眼対策用の「多焦点眼内コンタクトレンズ」も登場しています。また、レーシックの治療は、強度の近視だと行えませんが、(日本眼科学会のガイドラインによると、-10D以上)ICLでは、レーシックで行えない度数の方でも対応可能です。

・日帰りで施術できる

さきほどふれたように、ICLの施術は短時間で完了。20分~30分程度で終わるので、日帰り手術ができるんです。

・紫外線カット効果もある

ICLで使用するレンズには、眼の老化や、白内障の原因となる有害な紫外線を吸収する効果もありますよ。

このようにICLにはたくさんのメリットがあります。

・ICLのデメリット

それでは、逆にデメリットはあるのでしょうか。

ICLのデメリットとして挙げられるのは、費用が高額になること。ICLは保険対象外の治療となります。また、レーシックと比べると費用が少し高めです。
最近では、保険の手術給付金の対象となるケースもあるため、ご自身が加入している保険会社に事前に確認してみるとよいでしょう。
また、それぞれの患者さんにあわせてオーダーレンズを使うので、度数によっては準備ができるまでに時間がかかってしまう場合があります。ICLに興味を持たれた方は、まずは適応検査を受けてみるとよいでしょう。

・ICLの値段は?相場はどのくらい?

さきほど、費用についてふれましたが、実際にどのくらいの費用がかかるのでしょう。

参考までに、都内のいくつかのクリニックの料金を比較してみました。

Aクリニックの料金…46万円

Bクリニックの料金…61万円

Cクリニックの料金…45~50万円

Dクリニックの料金…77万円

クリニックによっては、最大30万円も差があることがわかります。上記を参考にすると、ICL手術の料金の相場は、両目で税込約45万円から67万円程度といえるでしょう。

私たち渋谷眼科クリニックのICLの料金は、以下となっています。

【両目-5,0D未満】385,000円(税込) ※乱視用レンズの場合:485,000円(税込)

【両目-5,0D以上】440,000円(税込) ※乱視用レンズの場合:540,000円(税込) 

このように、私たち渋谷眼科クリニックは、都内の病院と比べても施術費用をお安く設定しているんです。

ここまで読んで、「ICLをしてみようかな?」と思われた方は、無料で行える適応検査の予約もご検討ください。当院のホームページより、簡単に予約が行えますよ。

■ICLで「見える生活」を手に入れてみませんか?

渋谷眼科クリニックでは、マイナスをゼロに、ゼロをプラスにかえて、みなさんに「クリアに見える世界」を提供したいと思っています。
メガネやコンタクトレンズを使っている方の中には、「ちょっと不便だけど、もう慣れたから…」と思っている方もいるかもしれません。でも、それは決して「良くなった」というわけではありません。これからの人生「見えにくくて不便だけれど仕方ない」よりも「よく見えて快適!」な時間を過ごしませんか?ぜひICLも検討してみてくださいね。

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