ICLがおすすめの人ってどんな人?老眼への対応法もご紹介

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「ICL手術を受けたいけれど、どこの眼科がいいのかわからない」「そもそもICL手術を受けられるのだろうか」といったお悩みはありませんか?近年、人気が高まっているICLに興味はあるけれど、眼科の探し方や適応基準がわからないという人も多いでしょう。
そこで今回は、ICLが向いている人とはどんな人なのかと、気になる老眼への対応法、ICL手術が受けられるクリニックの特徴までを一挙にご紹介します。

■今話題のICL手術とは?

ICL手術は、目の中に度の入ったレンズを入れて視力矯正する治療法です。術後は、コンタクトレンズやメガネがいらなくなり、裸眼で過ごせるようになります。コンタクトレンズやメガネでの生活に不便さを感じている人には、おすすめの治療法といえるでしょう。
またICL手術は、角膜の表面を削ることがない施術です。角膜の表面を削って矯正するレーシックが不適合だった人でも、手術を受けられる可能性があります。見え方に悩みを抱えている人は、ICLが受けられるのか確認してみるといいかもしれません。

■ICLがおすすめの人ってどんな人?

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ICLは、どのような人に向いているのでしょうか?
ICLがおすすめの人はどのような人なのかをご紹介しましょう。

・コンタクトレンズやメガネの度が強い人

強度の近視がある人は、角膜の表面が薄いケースが多く見受けられます。そのため、角膜の表面を削って矯正するレーシック手術は受けられない場合があるのです。
また、平均的な角膜表面の厚みがあったとしても、強度の近視を矯正するためには通常よりも多く角膜の表面を削らなければいけません。
ICLでは角膜表面を削ることがないため、-18.00Dまでの近視であれば手術を受けることが可能です。強度の近視によりレーシックが受けられなかった人は、ICLの適応検査を受けてみるといいかもしれません。

・ドライアイがひどい人

ドライアイの症状がひどい人の中には、「コンタクトレンズは目が乾燥してつけていられない!」という人もいるでしょう。これは、目の上にのせたコンタクトレンズが乾燥してくると、涙を吸いとってしまうことが原因の1つです。
ICL手術では、目の中にレンズを入れます。そのため、コンタクトレンズで起こっていた、涙を吸いとられて乾燥するという症状はありません。ドライアイの症状がひどく、コンタクトレンズの使用が難しい人には、ICLが向いているといえるでしょう。

■ICLに向いていない人はどんな人?

反対に、ICLが向いていない人にはどういった人が当てはまるのでしょうか?
ICL手術に不向きな人の特徴をお伝えしましょう。

・コンタクトレンズやメガネの度が弱い人

ICLは、-3.00Dまでの近視の人にはおすすめできません。近視の度合いがそこまでひどくない場合には、できる限り細かく調節しながら矯正を施す必要があるからです。
ICLの手術後でもレンズをとりだすことは可能ですが、何度も調節が必要となる可能性が高いケースでは、ICL手術は不向きといえるでしょう。

・視力の変動が大きい人

18歳未満や妊娠中、授乳中の人は、ICL手術の適応対象外です。その理由には、視力が変動しやすい時期であることが挙げられます。
成長期であり、目の形状が変化しやすく視力も安定していない18歳未満では、今後もさらに近視が進み、手術後もまた見えづらくなってしまうかもしれません。また、ホルモンバランスが変化している妊娠中や授乳期には、普段よりも視力が安定しづらくなっている場合があります。
適応対象外の期間は避け、視力が安定してきたころに手術を受けることがおすすめです。

・見え方に影響する目の病気がある人

水晶体が白く濁ってくる白内障の症状がある場合には、ICLのレンズを挿入しても見え方が変わることはありません。また、術後に眼圧が変化する可能性もあるICL手術は、緑内障の人にもリスクの高い施術です。
白内障や緑内障をはじめとする目の病気がある場合には、ICL手術は不向きといえます。

・レンズを入れるスペースが狭い人

ICL手術では、水晶体と角膜の間にレンズを入れます。このスペースが狭い場合には、レンズを挿入することで眼圧が上昇し、緑内障を起こす危険性があるのです。
事前に適応検査を行い、レンズを入れるスペースが十分に備わっているかを確認します。

■ICLは老眼になったらどうなるの?

見え方がよくなるというICL。こちらは、はたして老眼にも対応しているのでしょうか?
老眼に対する、ICLでの対応法をご紹介します。

・老眼ってどういうこと?

老眼というと、「近くの文字が見えづらい!」といった症状をイメージする人も多いでしょう。この症状は、加齢とともに目の調節力が落ちてきて、手元にピントを合わせにくくなることで起こります。
目の調節力の低下は誰にでも起こりうる症状です。40歳前後に手元の見え方に違和感がではじめたら、老眼である可能性が高いでしょう。

・ICLで老眼の治療はできない

近視や遠視といった、目の屈折異常を矯正するためのICL手術では、調節力の低下によって起こる老眼を治すことはできません。むしろ遠くにピントを合わせるレンズを入れることで、コンタクトレンズやメガネを外すことで見えていた手元が見えにくくなる場合もあります。
遠くも近くもはっきり見たい場合には、ICLの手術後に老眼鏡を併用するとよいでしょう。

・老眼に対応したIPCLとは

手元の見え方が気になる場合には、IPCLというレンズもおすすめです。多焦点眼内レンズと呼ばれるIPCLには、遠くだけでなく中間や近くの距離にもピントを合わせられるよう、段階的に度が入っています。
コンタクトレンズやメガネで遠近両用の見え方に慣れている人は、IPCLを検討してみるといいかもしれません。

・IPCLにかかる費用はどのくらい?

IPCLにかかる費用は、眼科によっても異なりますが、両眼の税込みで70~90万円ほどのところが多いようです。通常のICLにかかる費用の相場が両眼の税込みで45~66万円ほどであるため、IPCLの方が少し高めであることがわかります。
費用もふまえた上で、ICLかIPCLのどちらにするか検討してみるとよいでしょう。

■ICLは何年持つレンズ?

目の上にのせるコンタクトレンズには、レンズの寿命があります。では、目の中に入れるICLには、寿命があるのでしょうか?
ICLで使用するレンズの寿命と交換が必要になるタイミングを確認しましょう。

・ICLで使用するレンズに寿命はある?

ICLで使用するレンズは、生体内に入れても有害な影響を与えない素材で作られています。そのため、挿入したレンズに寿命はなく、メンテナンスを行う必要もありません。
手術後は定期的に検診を行い、異常がないかの経過観察をしていきます。

・レンズの交換が必要になるときとは

ICLでは、長期的に目の中に入れておいても問題のないレンズを使用しますが、異常が起こった場合にはレンズを交換することもできます。

視力が変化してきたとき

基本的には、視力が安定している人にICLの施術を行いますが、近視が進んできたときや手元の見え方がきつく感じるようになってきた場合には、レンズを交換することも可能です。
見え方に違和感がではじめたときには、医師に相談してみましょう。

目の病気を発症したとき

白内障や緑内障といった目の病気を発症した場合には、治療する際にレンズをとりだす必要があります。ICL手術後の定期的な経過観察とともに、ほかの病気を発症していないかもチェックしていくことが大切です。

■ICLができるおすすめの眼科にはどんなポイントがある?

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ICL手術を受ける際には、どのような基準で眼科を選ぶとよいのでしょうか?
ICL手術を受ける眼科を選ぶときのポイントをご紹介します。

・ICL手術の症例数が多いところ

ICL手術の症例数が多い病院であれば、ICL手術の経験が豊富な医師に担当してもらえる可能性も高くなります。また、何かイレギュラーな事態が生じても、さまざまな症例があることによってよりスムーズな対応がとりやすくなるのです。
病院の症例数が少なかった場合でも、経験の豊富な医師が在籍しているところを選ぶと安心できるでしょう。

・治療にかかる費用を確認

ICLは、健康保険の対象外の施術です。病院やクリニックごとに金額を決められる自由診療扱いとなるため、治療を受けるところによってかかる費用に大きな違いがあります。
挿入するレンズは、どこの病院も同じメーカーのものを使用していることが多いため、比較的費用が安く済むところを選ぶとよいでしょう。

・術後の保証やアフターケア

ICLは、術後にも異常が起きていないか定期的に検診を行う必要があります。定期検診にかかる費用や、再手術となったときの保証はどのような内容なのかなどを、事前に確認しておきましょう。

■ICLの適応検査を受けてみませんか?

ICLでの治療がおすすめの人と老眼への対応法、レンズの寿命、眼科の選び方までをご紹介しました。レーシックでの治療が難しかった人でも、ICLなら手術を受けられるかもしれません。今の見え方、コンタクトレンズやメガネでの生活に不便さを感じている人は、一度ICLの適応検査を受けてみてはいかがでしょう。
ICLのおすすめクリニックは東京にあります!東京都内でICL手術をご検討の際には、渋谷眼科クリニックへお気軽にお問い合わせください。

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