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視力が悪い!回復が期待できる方法とは?自宅で手軽にできる方法~眼科治療まで

日本人はなぜか眼球の形が楕円形の人が多く、視力が悪い=近視になりやすい傾向がみられます。視力を矯正するためにメガネをかけている人も多いですが、職種によっては、視力の規定があるそうです。特に航空業界の仕事はメガネも不可。希望する職種なのに、メガネがかけられないという理由で断念するのは残念ですよね。しかし、視力の矯正によってその悩みが解決できるかもしれません。
今回は、視力のメカニズムや矯正の方法、新しい眼科治療についても解説します。
どこから?「視力が悪い」の基準ってあるの?

「視力が悪い」という表現は一般的な言葉ですが、基準があるのでしょうか?
見える視力の目安や、視力が悪いとどのように見えるのか、視力が低下する原因など解説します。
見える視力の目安
一般的に、「見える」といわれる視力の目安が両眼で1.0程度あれば、問題ないレベルとされています。
0.7~0.9程度の視力は、日常生活には支障がないレベルですが、遠くが見えにくいため、必要なときだけメガネを使用する方法があります。
0.6以下の視力になると、少し遠くの文字や景色が見えにくく感じるため、メガネやコンタクトレンズなどを使用する場合が多いでしょう。
ちなみに、車の運転免許に必要な視力は、両眼で0.7以上が条件になっています。職業によっては視力○○以上のような条件や、メガネがかけられない場合もあります。
視力が悪い場合の見え方
視力が良い場合と悪い場合は、見え方がどのように違うのでしょうか?
見えるというのは、水晶体の厚みを調整し、網膜にピントが合っている状態のことです。
視力の状態には、正視・近視・遠視・老視・乱視という言い方があり、それぞれ見え方が違うので説明します。
・正視=水晶体を調節して網膜にピントがぴったり合っている状態。遠くも近くも良く見える、一般的に視力の良い人です。
・近視=網膜よりも手前でピントが合っている状態。近視の人は、近くは見えますが、遠くが見えにくい特徴があります。
・遠視=網膜よりも遠くでピントが合っている状態。遠視の人は、近くが見えにくい特徴があります。
・老視=一般的には老眼と呼ばれています。水晶体が固くなり、厚さの調節ができなくなっている状態です。老視の人は、近くが見えにくい特徴があります。
年齢がすすむにつれて症状がでてくることから「老」の字が用いられていますが、現代では若年層にも起こる症状で、「スマホ老眼」と呼ばれることも。
・乱視=網膜の上でうまくピントが合わない状態です。乱視の人は、ゆがんで見えたり二重に見えたりする特徴があります。
視力低下の原因
視力が低下する原因には、加齢や生活環境、病気などが挙げられます。
40代ごろになると、徐々にピント調節機能が衰えはじめ、手元が見えにくくなっていきます。早い人は30代から症状が現れることもあるようです。
現代では、日常的にパソコンやスマホの画面を見る機会が増え、大人も子どもも近くを見やすい目に変化しているといわれています。さらに、疲れ目、職業上の生活環境などが視力低下の原因になることもあるようです。
また、何らかの病気が原因で、視力低下が起こっている可能性もあります。病気により水晶体が濁っていたり、網膜に炎症が起こっていたりすると、見えにくく感じるためです。
視力矯正の方法

見え方が悪いと、目が疲れる原因にもなりますよね。
低下した視力を矯正し視力回復するためには、自宅で手軽にできる方法や眼科での治療など、いくつか方法があります。
ご自分の生活環境や、生活スタイルにあう矯正方法を選択するときの参考にしてみてくださいね。
メガネ
一般的な視力矯正方法といえば、まずメガネではないでしょうか。
ほとんどの眼科で処方してもらえ、かけるだけでよく見えるようになる手軽さがあります。
度数が変わっても、レンズの交換で対応できるところもメリットです。
コンタクトレンズ
メガネの次に一般的な矯正方法がコンタクトレンズです。
目に直接小さなレンズを装着することで視力矯正をします。
メガネのようなフレームがないため、顔の印象はそのままに視力矯正できることがメリットです。
また、スポーツするときなどはメガネより安全性に優れています。
一方で、毎日のお手入れが必要で、お手入れを怠ると眼病を引き起こす可能性があります。
レーシック
レーシックは、角膜をレーザーで削って視力矯正をする、屈折矯正手術を用いた治療方法です。
角膜を削ることで、近視・遠視・乱視の矯正が可能ですが、矯正できる度数には限度があるため、すべての人に治療できるわけではありません。
年数が経過して視力が低下してくる可能性もあります。
また角膜を削っているため、元の角膜の状態に戻すことは不可能です。
ICL治療で視力回復する方法もある
現在注目されている視力回復治療法が、「ICL(眼内コンタクトレンズ)」です。日本では、2010年に厚生労働省に認可されました。ICLとは、英語で「Implantable Collamer Lens(埋め込み型コラマーレンズ)」を意味しますが、日本では一般的に、眼内コンタクトレンズと呼ばれています。
ここからは、ICLと手術による治療のひとつであるレーシックとの違いを含めご紹介します。
ICLの特徴
ICLは、目の中にソフトコンタクトレンズのような“コラマー”とよばれるレンズを埋め込んで、視力を矯正する治療法のこと。角膜に小さな切り込みを作成し、切り込みからレンズを挿入・固定する手術です。
レーシックは、強い近視や遠視には対応できませんが、ICLは専用のレンズを用いるので幅広い度数に対応できます。
万が一、病気などで手術が必要になったときは、眼内レンズを取り出すことも可能。レーシックは、手術後近視がリバウンドすることもまれにありますが、ICLは術後の視力をキープできる先端の治療方法なのです。
また、網膜の厚さや近視・遠視の度数などが原因でレーシックでの治療が不可能といわれた方でも、ICLはレンズがあれば治療可能です。
ICLのメリットとデメリット
最新の治療方法ICLですが、メリットとデメリットについても確認しておきましょう。
ICLのメリット
・回復した視力を何年も維持できる
・万が一手術の後見え方に違和感がある場合は、取り出すことができる
・眼内レンズなので、コンタクトレンズのような毎日の手入れが不要
・ドライアイの原因にならない
・長い目で見ればコンタクトレンズ代よりも費用が安くなる可能性がある
ICLのデメリット
・公的医療保険の対象ではないため、レーシックよりも費用が高い(加入している保険によっては、手術給付金の対象になる場合もある)
・眼内レンズの在庫がなかった場合は、取り寄せに時間がかかる場合がある
ICLの費用相場は?
気になるICLの費用ですが、自由診療のためレーシックよりは高額になります。
費用の相場は、各眼科によって大きく異なりますが、目安としては両眼あわせて45.1万円~66万円(税込)ほどです。価格の幅が大きく違うのは、眼内レンズの度数や乱視の有無によりレンズの価格が異なるためです。
費用の金額だけを見れば高額に感じますが、現在使い捨てのコンタクトレンズを使用しているならば、ランニングコストとICLの費用を比べた場合、ICLの方がお得になる可能性があります。
年齢が若い人ほどお得になる金額は大きい傾向です。
分に合った視力の矯正方法を見直してみよう
視力が悪いとはどういうことか、さまざまな視力の矯正方法や、新しい治療法であるICLについてもご紹介しました。
高額なICLの費用ですが、渋谷眼科クリニックでは、両眼あわせて38.5万円~44万円(税込)、乱視がある場合でも追加約10万円(税込)と相場よりもお得に治療が受けられます。
毎日のメンテナンスやメガネから解放され、快適な日常が送れるICL。
気になった方は、ぜひ渋谷眼科クリニックへご相談くださいね。