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眼鏡の正しいお手入れ方法は?超音波洗浄機は本当におすすめ?

突然ですが皆さんは、正しい眼鏡のお手入れ方法をご存じですか?自己流の間違ったお手入れ方法を続けていると、眼鏡を傷付けてしまうかもしれません。そこで今回は、眼鏡のお手入れ方法を詳しく紹介するとともに、眼鏡のお手入れに便利な超音波洗浄機についても解説していきます。
いつも眼鏡をきれいな状態にしておきたいという人は必見です。
■眼鏡の正しい洗い方

まずは、眼鏡の正しい洗い方を、順を追って解説しましょう。
・基本的には水洗いをする
眼鏡は水洗いが基本です。まず、眼鏡のレンズに流水を直接かけて、レンズについているゴミやホコリなどを洗い流します。
ホコリ等を洗い流したら、レンズ部分にタオルやティッシュを優しく当てて水分を拭き取ります。この時、力を入れてゴシゴシとこすってしまうと、レンズに傷が付いてしまうので気を付けましょう。また、水分の拭き残しがあると、眼鏡がサビてしまう原因になります。レンズだけでなく、眼鏡のフレームの接続部分などもしっかりと拭き取るようにしてください。
水分をキレイに拭き取ったら、眼鏡ふきで仕上げを行います。眼鏡ふきでレンズをキレイに拭いたらお手入れ終了です。
汚れた眼鏡ふきを使用すると、せっかく洗った眼鏡がまた汚れてしまうだけでなく、レンズに傷が付く原因にもなるので、眼鏡ふきも清潔なものを使うようにしましょう。
・しつこい汚れは洗剤を使う
水洗いでは落ちないしつこい汚れは、洗剤を使用して落とします。
まず、洗面器に水を張り、中性洗剤をその中に数滴たらして溶かします。その中にメガネを入れて軽くすすぎましょう。このとき、必ず中性洗剤を使うようにしてください。アルカリ性や酸性の洗剤は、コーティングが剥げてしまったりレンズが変形してしまったりすることがあります。
すすぎ終わったら指の腹で優しくこすって、眼鏡の汚れを落とします。このとき、力を入れすぎるとフレームやレンズが傷ついてしまうため、力加減に気を付けましょう。
洗い終わったら流水でしっかりとすすいで、タオルやティッシュで優しく、しっかりと水分を拭き取ります。この後、眼鏡クリーナーや曇り止めで仕上げをすると、眼鏡をより清潔な状態に保つことが可能です。
■しつこい汚れは洗剤を使う
続いて、眼鏡を洗うときにやってはいけないNGポイントをご紹介しましょう。
・お湯を使って洗う
眼鏡を洗う際、お湯を使用するのはNGです。お湯で洗ってしまうと、レンズが膨張したりフレームが変形したりする恐れがあります。最悪の場合、眼鏡が使い物にならなくなってしまう可能性も。眼鏡は必ず水洗いするようにしましょう。
・石けんやアルコール
汚れがひどいからと言って、石けんでメガネを洗ってはいけません。
石けんは酸性またはアルカリ性のものが多く、洗っているうちにレンズのコーティングが剥がれてしまう恐れがあるのです。
レンズに施されているコーティングは、UVカット機能やはっ水加工、反射防止など、さまざまな役割を果たしています。しかし、一度剥がれてしまうと、もとに戻すことができずレンズを好感しなければならなくなるのです。
レンズを長持ちさせるためにも、石けんは絶対に使わないようにしましょう。
また、眼鏡のレンズやフレームを除菌したいからと言って、手指用のアルコールでふくのも厳禁です。アルコールは眼鏡を劣化させてしまう恐れがあります。除菌したいときは、市販の除菌ができるタイプの眼鏡クリーナーを使用すると良いでしょう。
■フレームのしつこい汚れは超音波洗浄機がおすすめ

フレームのしつこい汚れを落としたいときは、超音波洗浄機を使用するのがおすすめです。ここでは、超音波洗浄機について詳しく解説していきましょう。
・超音波洗浄機とは?
超音波洗浄機とは、超音波の振動と気泡がはじける衝撃波を利用して眼鏡の汚れを落とす機械です。
超音波には液体分子を振動させる働きがあり、この振動により眼鏡の汚れを引き剥がします。
さらに、振動が起きた際に水中には細かい気泡が発生し、この気泡がはじけるときの衝撃波が汚れを落とすのです。
超音波洗浄機は、蝶番や鼻パッド、ねじ穴など、小さなところの汚れを落とすのに便利です。ま
た、水滴跡や指紋など、使用していて付着した汚れも、超音波洗浄機なら簡単に落とすことができます。
超音波洗浄機が洗えるのは、眼鏡だけではありません、例えばアクセサリーやヘアブラシ、シェーバーの刃などもキレイに洗浄することができるのです。
便利な超音波洗浄機ですが、非常に強力なので、頻繁に使用するとレンズのコーティングが剥がれてしまう可能性があります。毎日のお手入れは手洗いで、気になる汚れがあるときは超音波洗浄機で、など使い分けるようにすると効果的です。
また、超音波洗浄機もお湯ではなく水を使用するようにしましょう。
超音波洗浄機の価格や機能はさまざまです。
タイマー機能が付いているものや、アクセサリーホルダーが付いているものなどもあるので、使い勝手が良さそうな種類を選ぶのがおすすめです。
また、超音波洗浄機販売メーカーもシチズンやツインバードなど、いろいろあります。メーカーごとに比較しみるのもよいかもしれませんね。
・超音波洗浄機が使えない眼鏡とは?
眼鏡の種類によっては、超音波洗浄機で洗えないものあるので注意が必要です。ここでは、超音波洗浄機が使用不可の眼鏡をご紹介します。
プラスチックレンズの眼鏡
プラスチック製の眼鏡は、超音波洗浄機で洗うと、眼に見えないような小さな傷が超音波の振動で大きく広がってしまう恐れがあります。レンズは毎日使用しているとどうしても細かな傷が付いてしまうもの。その傷を汚れだと勘違いして、超音波洗浄機にかけてしまうと、よけいにレンズを痛めてしまうのです。
現在市販されているレンズは、ほとんどがプラスチック製なので、超音波洗浄機を使用したい場合はプラスチック製以外のレンズを選ぶようにしましょう。
劣化した眼鏡
長い間使用してレンズが劣化してしまった眼鏡も超音波洗浄機を使用できません。
超音波の振動で壊れてしまう恐れがあるからです。使用する場合は、金具がサビていないか、ねじが緩んでないかなど、細かなところまでしっかりとチェックするようにしましょう。
べっこう・木製・革製の眼鏡
べっこうや木、革製のレンズは超音波を通しません、そのため、超音波洗浄機を使用する意味がないのです。また、これらの素材は水とも相性が悪いので、塗装が剥げてしまったり材質が劣化してしまったりする恐れもあります。
偏光レンズの眼鏡
偏光レンズに挟まれている偏光フィルムは、水に弱い性質を持っています。そのため、超音波洗浄機を使用すると、偏光フィルムの劣化や剥がれ、レンズの色抜けなどが起こってしまうのです。
■正しいお手入れ方法で眼鏡を長持ちさせよう
愛用の眼鏡を長持ちさせるには、正しくお手入れすることが大切です。頑固な汚れには超音波洗浄機を使用するのもおすすめの方法。ですが、「眼鏡のお手入れは面倒くさい」という場合は、ICL(眼内レンズ)を検討してみてはいかがでしょうか。眼の中に小さなレンズを入れて視力を矯正するICLなら、眼鏡をかけなくても良好な見え方が期待できます。
ICLの手術を受けた後は、眼鏡のレンズを抜いて、伊達メガネとして使用することも可能です。伊達メガネならレンズのお手入れがグンと楽になり、よりおしゃれの幅が広がりますよ!