目の痛みやかゆみの原因って?その対処法をご紹介

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コンタクトレンズを使用していて、「片目だけがかゆい!」「目のふちがかゆい!」といった経験をしたことはありませんか?目の痛みやかゆみが起こるときには、さまざまな理由がありますが、原因を探って対策することで日頃のストレスを軽減できるかもしれません。
今回は、目に痛みやかゆみが起こる原因とその症状、対処法までを徹底解説しましょう。

■目のかゆみの原因にはなにがある?

目のかゆみとひとくくりにいっても、その症状にはさまざまな原因があります。私たちの身近に潜んでいる、目の痛みやかゆみの原因を探っていきましょう。

・目が乾くことによるかゆみ

長時間のパソコン作業やスマートフォンの操作では、まばたきの回数が減ることで涙が蒸発し、目が乾燥しやすくなります。ドライアイが起こると、目が乾くだけでなくかゆみや痛みを伴うこともあるのです。
エアコンがついている部屋で長時間デスクワークをしている人は、乾燥が原因で痛みやかゆみが生じているのかもしれません。

・コンタクトレンズの汚れ

コンタクトレンズを長時間つけたままにしたときや、洗浄が十分にできていないレンズを使い続けていると、コンタクトレンズに汚れが溜まりやすくなります。その汚れにより、目のアレルギーを引き起こすこともあるのです。
コンタクトレンズを使うことが多い人は、レンズの汚れが原因で目に違和感が生じている可能性があります。

・アイシャドウやマスカラなどの化粧品

アイシャドウやマスカラは目まわりにつけるため、化粧品が目の中に入ってしまうことがあります。異物が入ったことによるゴロゴロ感やかゆみ、痛みが生じることがあるため、アイメイクをする際には注意が必要です。
また、二重まぶたにするための接着剤やテープによって、まぶたがかぶれてかゆみがでる場合もあります。

・花粉によるアレルギー反応

花粉症の人の体内に花粉が取り込まれると、身体が過剰に反応して目のかゆみや鼻水などの症状がではじめます。
気温が高く天気のいい日や、雨が降った翌日に晴れているときに目のかゆみがあれば、花粉症から起こっているものかもしれません。

・免疫力の低下から発症しやすいものもらい

ものもらいは麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と呼ばれる病気で、人の体内にもともと住んでいる細菌が原因となっています。免疫力が低下しているときに感染しやすく、まぶたに腫れや痛みが起こるのです。
まぶたに違和感が生じた場合には、ものもらいの可能性も疑いましょう。

・ウイルスや細菌の感染による眼瞼炎

目のふちがかゆいときや目頭がかゆいときには、ウイルスや細菌が感染することで起きる眼瞼炎(がんけんえん)が原因となっている可能性もあります。感染性の眼瞼炎である場合は、注意が必要です。眼瞼炎には、化粧品や薬剤などによってかぶれを起こす非感染性のケースもありますが、感染症の眼瞼炎である場合もあるため注意が必要です。

■目に起こるアレルギーの種類とその症状とは

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「片目だけかゆい!」「目頭がかゆい!」といった症状の原因には、目のアレルギーが考えられます。
目に起こるアレルギーの種類と、その症状をまとめてチェックしてみましょう。

・花粉症をはじめとしたアレルギー性結膜炎

体内に異物が入ることによって起こるアレルギー反応。目に起こるアレルギー性結膜炎は、花粉やハウスダスト、動物の毛などが原因です。
目のかゆみが主な症状であり、白目の部分が充血してくることもあります。あまりのかゆさに目をこすりすぎてしまうことで、白目部分が腫れることもあるので早めに対処しましょう。

・慢性的なかゆみがあるアトピー性角結膜炎

皮膚にもアトピー性の症状がでている場合に発症しやすい病気がアトピー性角結膜炎です。目のかゆみだけでなく、緑内障や白内障などの合併症も引き起こす場合があります。
アトピー性皮膚炎がある人で目のかゆみもあれば、目の状態の経過もしっかりと診てもらうようにしましょう。

若年層に多い春季カタル

慢性的にアレルギー性結膜炎の症状がある春季カタルは、小学生の男の子に多くみられる病気です。上まぶたの裏にできる大きなできものや、白目部分がでこぼこしてくることで激しいかゆみが生じます。
子どもが目のかゆみを訴えているときには、早めに医師へ相談しましょう。

まぶたの裏にできる巨大乳頭結膜炎

まぶたの裏にぶつぶつとしたできものができる病気が巨大乳頭結膜炎です。コンタクトレンズのタンパク汚れが原因で起こりやすなります。
かゆみや目やにが生じるだけでなく、コンタクトレンズをつけているとレンズがズレやすくなるところも、この病気の特徴です。

目に痛みやかゆみがあるときの対処法

目に痛みやかゆみがあるときには、どのように対処するとよいのでしょうか?
このような症状が起きたときの対処法を確認しておきましょう。

・目を冷やしてかゆみを和らげる

かゆみがあるときには、冷たい水で冷やしたタオルを目元にあてて冷やすことがおすすめです。温めるよりも冷やすことで、かゆみが少し和らぎます。
目にかゆみがあるからといって、目元をこすりすぎてしまうと眼球や皮膚を傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。

・目を洗浄して花粉を洗い流す

花粉症で目がかゆいときには、少しだけ目を洗浄することがおすすめです。洗浄するときは、刺激の少ない人工涙液を使いましょう。涙自体に目の汚れを洗い流す効果が備わっているので、市販の洗眼液で洗浄しすぎることは避けてください。

・コンタクトレンズを外す

コンタクトレンズを使っていて目に痛みやかゆみがあるときには、必ずレンズを外しましょう。目に違和感がある状態で使い続けることで、目に傷をつけてしまう場合や症状をさらに悪化させてしまう場合があります。
痛みやかゆみが治まるまでは、コンタクトレンズを外してメガネで過ごしましょう。

・眼科を受診して治療する

目に痛みやかゆみが起こる原因には、さまざまなケースが考えられます。重篤な病気を伴う場合もあるため、できるだけ早めに眼科を受診し、原因にあった目薬や軟膏を処方してもらいましょう。

■花粉による目のかゆみを緩和させる方法

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目にかゆみがある人の中には、花粉が原因となっている人も多いでしょう。
花粉による目のかゆみを緩和させる方法をご紹介します。

・花粉が多い場所には近づかない

春はヒノキやスギなどの木々が多い森林、秋にはヨモギやブタクサなどが多い河川敷や公園でたくさんの花粉が飛んでいます。花粉症の症状がでやすい時期には、できるだけ自分がもっているアレルギーの花粉が飛んでいる場所に近づかないようにすることで、症状がでにくくなるでしょう。

・花粉が飛びやすい時間に注意する

「夜になると目がかゆい!」といった症状を経験したことはありませんか?
気温が高く天気のいい日や、飛んでいた花粉が落ちてきやすい夜間には、花粉症の症状が現れやすくなります。
花粉が飛びやすい時間帯は、極力避けて外出しましょう。

・ゴーグルやマスクでガードする

花粉症の症状が強い人には、花粉が目に入らないようにガードできるゴーグルタイプのメガネがおすすめです。鼻や口、肌にも花粉ができるだけつかないよう、マスクや服でも防御しておきましょう。自宅に帰った際に、花粉をはらってから室内へ入ることも有効です。

・花粉シーズンのみメガネで生活する

花粉がついたコンタクトレンズをそのまま使用することで目の表面にも花粉がつき、目のかゆみや充血といった症状が悪化しやすくなります。また、花粉症用の目薬を点眼する際には、コンタクトレンズを外さなければなりません。
手間を減らして少しでも症状を和らげるためにも、メガネを使用して裸眼で過ごすことをおすすめします。

・コンタクトレンズからICLに変える

「眼内レンズ」とも呼ばれるICLは、目の中にレンズを入れて見え方を矯正する治療法です。コンタクトレンズやメガネが不要となり、裸眼で過ごすことができます。

これまで花粉シーズンにコンタクトレンズを使っていて目のトラブルに悩んでいた人も、ICL手術を受けることで目の不快感が軽減し、日常生活が過ごしやすくなるのです。
「花粉シーズンのコンタクトレンズ使用がつらい」と感じている人は、ICLを検討してみてもいいかもしれません。

■少しでも目に違和感があるときは早めに眼科を受診しましょう

目に痛みやかゆみがあるときの眼科に行くべきタイミングは、少しでもその症状を感じたときです。花粉症やコンタクトレンズの汚れから起こりやすいアレルギー症状も、目薬やのみ薬で早めに和らげることができるかもしれません。
また、痛みやかゆみを感じることが多い場合には、できるだけ裸眼で過ごすことがおすすめです。ICLをご検討の際には、渋谷眼科クリニックへお気軽にご相談ください。

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