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ゴルフで最も重要なポイントともいえるパッティング。あと少しのところでカップインできず、3パット目、4パット目と回数を重ねてしまうこともしばしば…。なぜ上達しないのかと行き詰っている人もいるのではないでしょうか?
パッティングが上手な人には、パターを扱うときにチェックしているポイントに共通したヒミツがあるようです。
そこで今回は、ゴルフのパッティングがうまくなるためのコツを詳しく分析してご紹介しましょう。
■ゴルフで重要となるパッティングとは

スタート地点のティーインググラウンドから、クラブを使ってグリーンにあるホールまでどれだけ少ない回数でボールを運ぶことができるかを競うスポーツであるゴルフ。その中でも特に重要視されているパッティングは、どのようなショットのことなのでしょうか?
まずはゴルフの基本、パッティングについて詳しく解説していきましょう。
・パッティングってなに?
パッティングとは、ゴルフコースの最終地点にあるグリーンにボールがのったあとから、ホールへ向かってカップインするときの打ち方のことを指します。このときに使用するクラブがパターです。
ほかのショットと比べ、地面の傾斜や芝目の状況などを特によくチェックして打つ必要があります。1打もしくは2打でのカップインが理想といえるでしょう。
・パッティングの打ち方
パッティングする際には、ボールは目線からやや左寄りか真下にくる位置で構えましょう。テイクバックした距離と、打った後の振り幅が同じ程度になるようにスイングして打ちます。パターの角部分であるロフトをしっかりと活用することが重要です。
・パッティングのポイント
パッティングを上達させるためには、2つのポイントを意識して練習することがおすすめです。
グリーンの芝目を読む
細かな調整がボールの行方を大きく左右するグリーン内では、グリーンの芝目を確実に読むことが重要です。
ホールに対して同じ方向に芝目が向いているのであれば、ボールが転がるスピードも速くなり、距離が出やすくなります。反対に、ホールに対しての芝目が逆向きになっている場合には、ボールも転がりにくくなり、距離も伸びにくいです。さらに、芝目がホールに対してクロスするような方向に流れている場合には、放ったボールも芝目に沿って斜め方向に流されやすくなります。
このように、パッティングでは細かな芝目を見極めたうえでショットが打てているかが非常に重要なキーポイント。まずは、目から確実に最大限の情報を得ることが上達への近道といえるでしょう。
アンジュレーションを読む
ゴルフのコースは自然の中に設けてあるため、地形によってさまざまな起伏が生じています。この起伏を意味する言葉が、アンジュレーションです。
アンジュレーションは、コース全体のいたるところに広がっていますが、グリーン内にも位置しているときには特に注意しましょう。地面の起伏による傾斜は、きついところだけでなく、微妙なゆがみから生じているわずかな傾斜である場合もあります。このちょっとした歪みは、構造上左右差が大きくつけられないメガネでは分かりにくいケースが多いのです。メガネを使用していてパッティングが上達しないと悩んでいる人の中には、このメガネによる歪みの読みとりづらさが関係している人もいるかもしれません。
確実にグリーン内の傾斜を読みたいときには、目の左右差があっても対応しやすいコンタクトレンズ、もしくは裸眼で生活できるようになるICLを試してみることもおすすめです。
■パターをうまく扱うためのコツとは

パッティングの際に重要となるのは、パターの扱い方。上手にパターを扱うためには、どのような点に気をつけるとよいのでしょうか?
パターをうまく扱うためのコツをご紹介しましょう。
・パターの握り方を使い分ける
パターの握り方は3タイプ。
シーンによって使い分けることで、スムーズにショットが決まりやすくなります。
逆オーバーラッピング
逆オーバーラッピングという握り方では、パターを通常どおり右手を下にして握ったのち、左手首を支えるために右手小指の上に左手人差し指を重ねて持ちます。
パターのスイングが安定しにくいときに試してみるとよいでしょう。
クロスハンドグリップ
通常の握り方とは逆の左手を下にした握り方は、クロスハンドグリップと呼ばれています。
通常よりも右手の動きが抑えられるため、微調整が必要なパッティングの際には向いている握り方といえるでしょう。
クロウグリップ
右手と左手の上下は通常どおりですが、下にしている右手は手の甲を正面に向け、指先を伸ばしてクラブを包み込むように持ちます。
慣れにくさはありますが、まっすぐに振りやすく繊細なコントロールが可能な握り方です。
・パターの構え方を調整する
パターは、地面の傾斜や力加減を事前によく考えたうえで構える必要があります。
正しいアライメントをとる
アライメントとは、ボールが転がる方向に対して身体の向きが平行になるように構えること。ボールとホールまでの間の中間地点を目安にして直線をとることで、身体の向きをそろえやすくなります。
アドレスの基本をおさらい
パターの構え方についてプロやゴルフに詳しい人の会話では、アドレスという言葉がでてくることもあります。アドレスとは、ゴルフクラブを持ってボールを打つまでの一連の動作のこと。パターを扱うときには、両足を肩幅より広めに開き、ボールが両足の真ん中あたりにくる位置で構えることがおすすめです。
・正しいスイング軌道をイメージする
正しい軌道が描けているスイングでは、自然にパターと連動することができます。
ゆるやかな円弧を描くストローク
パターのスイング軌道は、ゆるやかな円弧を描くようなストロークが理想です。
まっすぐ引いて振ってしまいがちなパターですが、スムーズに打つためには滑らかな動きを意識するとよいでしょう。
ライ角の軌道をチェック
円弧を描くよう意識するときには、ヘッド部分の付け根についているライ角に合わせて構えたのち、軽く引いてスイングすると成功しやすくなります。パターがうまくいかないときには、ライ角の軌道もゆるやかな円弧を描けているか確認しましょう。
ヘッドが動いているか確認
パターのスイングがうまくできているかを判断する際には、クラブのグリップよりもヘッドのほうが大きく動いているかがポイントになります。クラブをグリップごとまっすぐ引いて振っていると、まっすぐな軌道となってしまうのです。
パターでは、ヘッドの動きのみを意識して練習してみましょう。
・ホールとの距離感をつかむ
パターのコツは、ホールとの距離感をつかむことも重要なポイント。視覚から得たホールまでの距離をもとに、全身の感覚を駆使して打つボールとの距離感を把握しましょう。
利き手により距離感をつかむ
滑らかな動きと同時に必要なのは繊細なコントロールです。肩や腕の動きによって方向も指示したくなりがちですが、利き手の手先や指先の感覚で微調整することでボールの軌道も調整しやすくなるでしょう。
ボールのスピードで距離感を合わせる
打ったボールの速さが異なると、ボールの進む距離も大きく変わります。
練習の際に、どのくらいのスピードであればどれだけ進むのかを試してみて理解しておくとよいでしょう。
打った感覚によって距離感を調整
スイングの振り幅を利用した距離の調整が難しい場合には、ボールを打ったときの打感から調整することで、感覚がつかみやすくなるかもしれません。
どれだけの強さで打てばどのくらい距離が伸びるのかを事前にチェックしておきましょう。
■パッティングを上達させるためには目からの正確な情報が必要
パッティングを上達させるためには、全身の感覚を駆使して距離感をつかむことが大切です。しかし、手先や肩、腕の振りを意識して構える際には、大前提として視覚からグリーンの地形や傾斜、芝目などを確実に読みとっておく必要があります。パターの握り方や構え方、打ち方を改めてもパッティングがうまくいかないときには、目からの情報が本当にうまく収集できているのかを再確認してみるといいかもしれません。そんなときは、距離感を取る際にも役立つ、ICLを試してみてはいかがでしょうか。