スポーツは視力が悪くてもできる?!運動と目の関係について解説

「視力が悪くても、メガネやコンタクトがあるから、スポーツはできる」と思っている方は、たくさんいるのではないでしょうか?残念ながら、そんなことはありません。実は、スポーツと視力には深い関係があるのです。この記事では、スポーツに必要な「見る力」について解説すると同時に、スポーツをするのにおすすめの視力矯正法をご紹介します。

スポーツに必要な「4つの見る力」

一流アスリートに要求される「見る力」は、「どのくらいものがよく見えるか」だけではありません。他にもさまざまな力が要求されるのです。ここでは、スポーツする上で必要とされる、4つの見る力について解説します。

動いているものを見る力「動体視力」

動体視力とは、動いているものをしっかりと見て判別する力のことです。動体視力は、もともと人間に備わっている能力のひとつ。ただし、生活環境や成長の過程で、徐々にその能力に差が出ると考えられています。一般的に一流アスリートは、普通の人よりも動体視力が高いのが特徴です。

動体視力は年齢と共に低下していきます。しかし、鍛えることによって強化・維持することが可能です。

野球やテニス、サッカーなど素早く動くボールを相手にするスポーツは、この動体視力が重要なカギを握っている、と言っても過言ではないでしょう。

遠近感を把握する力「深視力」

深視力とは、立体感・遠近感を判断する能力のことです。1つの物体を見るとき、右目の見え方と左目の見え方でそれぞれ微妙なずれが生じます。そのずれが遠近感となるのです。

深視力も、スポーツには欠かせない「見る力」のひとつ。例えばサッカーのヘディングやパスのタイミングは、微妙な距離感をつかまないと把握できません。また、バスケットボールでは、シュートの際に、リングまでの距離や奥行きを目視でしっかりと見極める必要があります。この時に必要とされるのが、深視力なのです。

一瞬で情報を把握する力「瞬間視力」

瞬間視力とは、図形やイメージなどの映像情報を一瞬(短時間)で把握して、脳に残す能力のことです。サッカーやバスケットボールなど、ゲーム展開が早いスポーツでは、瞬間的に状況判断をしなければいけません。例えば、バレーボールで敵のコートの空いているところにスパイクを打ちますよね。サッカーでは、ディフェンダーやゴールキーパーの隙をついてシュートを打つことも。このようなシーンでは、素早く正確に情報を認識する瞬間視力が必要とされるのです。

視野の広さ「周辺視力」

周辺視力とは、顔を動かさずに見ることのできる、視野の広さのことです。周辺視力は、広範囲のものを視界に入れる能力なので、自分と周囲の位置関係を把握するのに重要です。バスケットボールやサッカー、バレーボールなど、コート全体をしっかり見なければならないスポーツに周辺視力は必要不可欠。周囲が見えていないと、自分のポジショニングがわからなくなったり、方向感覚が狂ってしまったりすることがあります。

目が悪いとスポーツに不利?!

スポーツに必要なのは、運動神経のみ…と思っている人も多いかもしれません。しかし、実際はそうではありません。実は、視力の良し悪しもプレーに大きく影響しているのです。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社が2016年、運動部に所属する高校生400人に実施したアンケートによると、約6割の人が「競技中に、目の悪さが原因で見えづらさを感じた」と回答。また、「敵と味方を間違えた」「コートインとアウトを見間違えてしまった」などのアンサーも。「審判の判定がどうなったのかわからなかった」など、致命的なミスをしてしまった、という回答も寄せられました。

つまり、目が悪いことが原因で起こったミスにより、試合の勝敗が分かれてしまう可能性

も大いにある、ということです。

矯正すればスポーツに影響ない?

メガネやコンタクトレンズで視力矯正をしてスポーツをしている、という人も少なくないでしょう。しかし、メガネやコンタクトレンズにもさまざまなデメリットやリスクが潜んでいるのです。

スポーツ用メガネをかければ大丈夫?

現在は、ゴーグルタイプやフレームタイプなど、さまざまなスポーツ用メガネが販売されています。ただし、メガネだけでは激しい動きをするとずれてしまう恐れも。。そこで、スポーツシーンでも対応できるように開発されたのがスポーツタイプのメガネ。視力が悪いスポーツ選手も愛用しているようです。

しかし、スポーツタイプのメガネが万能なのか?というとそうではありません。野球やサッカーなどの場合、ボールがメガネに当たると破損してしまう恐れがあります。また、スライディングをしたときに壊れてしまう危険性も。汗をかくと、熱気でレンズがくもって

しまう恐れもあるでしょう。

このように、スポーツタイプのメガネといえども、デメリットはたくさんあるのです。

コンタクトレンズも危険がいっぱい

では、コンタクトレンズはどうでしょうか。確かにコンタクトレンズは、メガネに比べると、視野が狭くなりにくく、激しく動いてもずれたり落ちたりする心配はありません。

しかし、人間は集中すると瞬きが少なくなってしまうもの。特に、試合中にボールの動きを目で追おうと必死になると、どうしても瞬きを忘れてしまいがちです。瞬きをしないと目が乾燥してしまい、コンタクトがずれたり落ちたりしてしまう危険性があります。

そして、乱視が強い人はハードコンタクトレンズでしか矯正ができないことが多いです。ハードコンタクトレンズはずれると強い痛みを伴います。あまりの痛みで目が明けていられず、試合に影響する可能性も高いでしょう。

また、目の中にホコリが入ったり、レンズが汚れたりしても痛みが生じます。サッカーなど、屋外でプレーする場合、砂ぼこりが目に入りやすくなるので、注意が必要です。 コンタクトレンズのケアを怠ると、感染症など目の病気の原因になります。最悪の場合、視力が低下してしまう恐れもあるのです。

スポーツに向いていると言われるコンタクトレンズにも、実はリスクがたくさんあるのです。

ICL(眼内コンタクトレンズ)なら裸眼の状態でプレーできる

スポーツに向いている視力矯正法が、ICL(眼内コンタクトレンズ)です。ICLとは、小さなレンズを目の中へと移植することで、近視や遠視・乱視を矯正して、裸眼の視力の回復をめざす新しい治療法。高い安全性と効果の有効性が認められていることから、厚生労働省の認可も受けています。

ICLは目の内部にレンズを入れているので、見た目は裸眼とほぼ同じ状態です。激しい運動をしたり、目が乾燥したからといって、レンズがずれる心配はありません。

また、視野も広く保つことができるので、メガネのように、フレームがじゃまになって、周辺視力や瞬間視力の妨げになる、ということもないでしょう。 一度挿入したら、半永久的に良好な視力を保つことも夢ではありません。

これまで、スポーツ選手の視力回復法といえば、レーシックが一般的でした。しかし、レーシックは角膜を削って矯正する方法。術後コントラストや見え方に多少の変化が見られ、プレーへの影響が出ることもありました。

その点ICLは、鮮明でクリアな視界を保てるので、術後のプレーへの影響もほとんどあり

ません。そのため、今では多くのアスリートが、レーシックにかわりICLを受けるようになりつつあります。

近い将来、スポーツ選手の視力回復法は、ICLがメジャーになってくるのではないでしょうか。

ICLで100%のプレーを!

視力が悪いと、ボールや敵の動きが把握できない、味方との距離感がはかれない、監督やコーチのサインが見えないなど、さまざまな影響を及ぼします。とはいえ、メガネやコンタクトでの矯正にはいろいろなリスクが伴うことも。その点ICLなら、ほぼ裸眼の状態と変わりなく良好な視界を保てるので、全力でプレーすることができます。「視力が悪いけれどスポーツを頑張りたい」という方は、ICLで視力矯正してはいかがでしょうか。

一覧へ戻る