コンタクトの検診、ちゃんと行ってる?検診を受けないリスクとは

コンタクトの定期検診はあまり行ってない、コンタクトはネットで購入するので定期検診に行ったことがない、という人はいませんか?コンタクトの定期検診は、目の健康を守るために、とても大切なのです。この記事では、コンタクトの定期検診がなぜ必要なのか?を解説するとともに、定期検診を受けないとどのようなリスクがあるのかを紹介します。

コンタクトの定期検診は何のためにする?

コンタクトをしている人は、目が痛い・見えにくいなどの自覚症状が無くても、3ヵ月に1度の頻度で、定期検診を受けることが推奨されています。なぜコンタクトの定期検診が必要なのかを紹介しましょう。

度数が合っているかチェック

定期検診では、視力検査を行って、コンタクトの度数がちゃんと合っているかをチェックします。中学生や高校生は、まだまだ近視や乱視が進行する可能性があるので、視力をはかって、最も適した度数のレンズが処方されます。

では、大人は視力検査の必要はないのか?というと、そんなことはありません。

例えばデスクワークで長時間パソコンを見ていて目が疲れる…という人には、パソコンの距離にピントが合うような度数のコンタクトレンズを処方します。

老眼が始まって近くが見えにくい、という人も、コンタクトの度数を調整することで、見えやすくなるでしょう。

このように定期検診では、レンズの度数がライフスタイルに適しているかをチェックし、その都度最適な見え方にする、という目的があるのです。

目の病気の早期発見

目の病気には、早期の段階では自覚症状のないものが多くあります。例えば角膜に傷が付いても、その傷が小さいと、痛みなどはほとんどありません。

傷があることに気付かずにコンタクトを装着したり、水道水で目を洗ったりすると、傷口から細菌感染を起こしてしまう可能性があります。

細菌感染を起こすと激しい痛みや充血を伴ったり、最悪の場合は視力が低下したりしてしまう恐れも…。

しかし、定期検診で早めに処置をすれば、痛みなどを感じることなく、傷も治せるように。 また、白内障や緑内障など、ほとんど自覚症状がない病気の早期発見にも繋がります。白内障や緑内障には、今のところ治療薬はありません。しかし、早期発見すれば、目薬などで進行を遅らせることができるのです。

定期検診ではどんなことをする?

眼科でのコンタクトの定期検診って、いったいどんなことをするのだろう、と不安に思っている方も多いのでは?

ここでは、定期検診の流れについて解説していきましょう。

問診

実際に検査を行う前に、まずは問診を行います。問診では主に

・見え方に不自由はないか

・目の状態で気になることはないか

・コンタクトは1日何時間くらい使用しているか

などを聞きます。また、現在体調に問題はないか、などもチェックします。

視力検査

続いて、コンタクトを装用してどれくらい見えているか、視力検査でチェックします。コンタクトを付けた状態の視力が下がっている場合は、視力検査の時点で度数調整をすることも。

場合によっては、裸眼の状態でどのくらい見えるのか、矯正したら最高でどのくらいまで視力が出るのかをチェックすることもあります。

診察

診察では、コンタクトしたままの状態で、コンタクトレンズの状態と目の状態をしっかりチェックします。主に、角膜や涙の状態のほか、「フィッティング」というコンタクトレンジのカーブが目の形状に合っているかも診察。

目の状態によっては、コンタクトを外して、裸眼を詳しく診ることもあります。

これら一連の検査を終えて異常がなければ、コンタクトが処方されるのです。目の状態によっては、コンタクトの種類や度数を変えたり、コンタクトの使用中止を求められたりすることもあります。

コンタクトの定期検診を受けるメリット

コンタクトの定期検査を受けることで、目の健康を保つことができるなど、さまざまなメリットがあります。ここでは、定期検診を受けるメリットを紹介します。

目の病気を早めに治療できる

前述した通り、目の病気や目の異常は、初期段階で自覚症状がないものも少なくありません。痛みや充血などの症状が出たときには、かなり進行していて、最悪の場合コンタクトレンズの使用を中止しなければいけない可能性もあります。

定期的に検診を受けることで、早期発見、早期治療に繋がるのです。

自分の度に合ったレンズを装用できる

定期検診を一度もしないで、以前の度数のレンズをそのまま使い続けている場合、知らない間に度数が合わなくなっていることもあります。

度数が合わないレンズは疲れ目の原因となり、酷いときには頭痛や肩こりなどの全身症状を引き起こすこともあるのです。

その点、定期検査を受けておけば、自分の目の状態やライフスタイルに最も適したコンタクトレンズを使用することができます。

新商品をお試しできることも

新商品が入荷されたタイミングで定期検診に行くと、新しいレンズをお試しできるかもしれません。

それ以外にも、「乾燥しやすい」「遠近両用を試してみたい」など、コンタクトレンズ使用にあたっての悩みや希望を伝えると、それに適したレンズを提案してもらえるでしょう。

また、コンタクトを使用する際の疑問や不安の相談にものってもらえます。コンタクトを購入しなくても、定期検診のみでも受診することができますよ。

コンタクトの定期検診を受けないとどうなる?

では反対に、コンタクトの定期検診を受けないと、どのようなリスクがあるのでしょうか?詳しく解説しましょう。

目の病気が悪化することも

定期検診を受けずにレンズを使い続けると、目の異常や病気が進行してしまう恐れがあります。特に、間違ったレンズの使い方を続けると、目が酸素不足におちいってしまい、目に傷が付いたり充血したりしてしまうことも。

そのまま間違った使用法を続けると、目に潰瘍ができたり、細菌感染を起こしたりと、重篤な障害を引き起こす可能性があるのです。

痛みやかゆみなどの自覚症状が出ているときには、すでに症状が進行している恐れも。その分治療にも時間がかかってしまいます。

度数の合っていないレンズを使い続ける可能性も

近視や乱視が進行することで、レンズの度数が合わなくなっている可能性があります。定期検診で視力検査を受けると視力低下を発見できますが、検診を受けないと、度数の合っていないレンズを使い続けることに…。

度数の合っていないレンズは疲れ目の原因のひとつ。疲れ目はひどくなると、頭痛や肩こり、吐き気、集中力低下といった、全身症状につながる可能性もあるのです。

定期検診がわずらわしい人は、ICLがおすすめ!

とはいえ、どうしても定期検診がわずらわしい、忙しくて定期検診になかなか行けない、という人も多いでしょう。

そんな人たちにおすすめなのが、ICL(眼内コンタクトレンズ)です。ICLは、目の中に小さな

レンズを挿入することで近視や乱視を矯正し、視力回復を目指す方法です。

移植した後は、毎日のケアは必要なく、裸眼の状態でクリアな視界を維持することが期待できます。

また、ICLは厚生労働省が認可した、安全性と有効性の高い視力矯正方法。目の中のレンズが安定すれば、定期的な検査を受ける必要がなくなるので、半永久的に裸眼の快適な生活が期待できるのです。

どうしてもコンタクトレンズの定期検診が受けられない・受けたくない、という人は、目の健康のためにも、ICLを検討してみてはいかがでしょうか。

コンタクトレンズに定期検診は必須!

コンタクトレンズを使用している方にとって、定期検診は必須事項。検診を受けずにレンズを使用し続けると、重篤な目のトラブルを引き起こすケースがあります。見えにくい、痛みがあるなどの自覚症状が無くても、コンタクトレンズの定期検診は3ヵ月に1度、必ず受けるようにしましょう。どうしても定期検診を受けられない、という方は、ICLを検討するのもひとつの方法です。

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